2017年3月31日 酒井 政秋

2017年3月31日

帰還困難区域を除き避難指示が解除された。

わたしは故郷の”その時”を感じたくて、飯舘村に向かった。

飯舘村に入った県道12号線(福島市ー南相馬市を結ぶ県道)には黄色の幟旗が掲げてあった。幟旗には「避難指示解除」と「おかげさまで」と書かれていた。

その姿は異様に感じた。いつか感じた光景とダブった。それは、除染が始まったときに、「除染作業中」の幟旗とこの異様な感覚が似ていた。

「これが…飯舘村⁈」おもわず一人車中で呟いた。

運転中の足が震えた。途中車を止めて、深呼吸。

なにか悪い夢を見ているような感覚になった。

これも現実だと自分の心に受け止めるまでに、時間がかかった。

今、村政は狂っている。素直にそう思った。

飯舘村は自主自立で、あるものを活かし、つつましく丁寧に心をこめて、村政をやってきた村ではなかったのか⁈

復興予算は適切に使われているのだろうか⁈

疑いたくなる光景を目の当たりにした。

これから飯舘村の未来はどうなるんだろう。

真の問題解決しないままに、この村は何を目指して生き残っていくのだろうか?

自分の心に様々な感情がうごめいている。

今日、はっきりわかったことは、「この村に帰らないんだな俺は。」ということだった。

それも受け止めながら明日を生きなければならない。

幟旗