いまだに残る空間線量 20μSv/h  米田 博

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2015.7.6

双葉町に入った…

ゲートを通過…

目に見えない…臭わない…

数値だけが上がっていく…

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FB_IMG_14368537786082015-07-14-15-06-52_deco山を下って行って出迎えてくれたのが…この数値

必死に目を凝らした…鼻を集中させた…

なんもない…見えるのは、普通の田舎の風景と高い数値だけ

3桁なんて冗談じゃねぇよ と思う反面…

思わずマスク取っても大丈夫なんじゃないか…と思った…

この場を後にしてから、口の中と目がヒリヒリした…放射能を感じた。

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双葉の街…

崩れいく家屋

時は止まったまま…

あの時のまま…

誰もいない…

戻れない町…

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2015-07-14-15-10-10_deco双葉町海水浴場に残る津波の爪痕

凄まじい自然の驚異…

さらに原発事故

ここは…いったい…

ここから見える福島第一原発

こいつさえなければ…この言葉しかでてこない

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「原発のおかげで町が潤ったんでしょ」

何を言ってもそういう言葉が返ってくる…もう言葉を発する気がなくなった連れてきてくれた友達がポツリと言った。

恩恵って…なんだい

図書館ができたり役場が異様にデカかったり、箱物ばかりやんか

税金はちゃんと払っているし、電気代は東北電力にちゃんと払ってるやんか

普通の暮らしを奪われた苦しみがあるのに…

「当事者がものを言っても誰も聴いてくれない…」

当事者がものを言ってもって…

寂しい国やね…日本は…

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何よりも、ここで起きたことを多くの人が過去のものと思ってきてる…忘れかけてる

半減期がきて…除染して…線量は下がったといえど

何も変わっていないし放射能は無くなってない

ここは、時が止まったまま

「フクイチ」というバケモノのすぐそば…

すぐそこに何が落ちてるかわからない恐怖

放射能は、まだフクイチからでているという事実

恐ろしい空間は、まだ存在してるし存在し続ける…

帰れない町は、存在する。

東京から3時間もかからない…

…近いもんだ

鹿児島から福島へ (上) 米田 博

2015-07-08-16-58-09_deco7月3日、成田行きの飛行機に複雑な思いで乗った。

自分なんかが福島に行って何になるんだうって思ったり…

きっと自己満足と言われるんだろうな…

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戸惑いながらもバスに乗った…富岡町国道6号線で思わぬ光景に出くわした

バスの車内でこの線量…外にいた若い警官はマスクすらしていない。

思わず二度見…私の感覚がおかしいのか…

それとも、あの警官がおかしいのか、解らなくなった…頭が真っ白になった。

2015-07-08-16-59-18_deco原発からいちばん近い位置の線量

車内で6.95μ

突然、ボンと上がった

かなり緊張した…

恐ろしかった

この空間には「フクイチ」という魔物がひそんでいる…そう感じた

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30分も走れば、この線量で普通に人の生活がある…

地元の人は言った「100ミリまでなら大丈夫」

飛行機に乗るより線量は低い

6号線の通行…「線量が高くても窓しめていれば大丈夫」

復興が大事…

住み慣れた土地が大事なのはわかる。でも…やっぱ間違ってる。

危険だ言う気は全くないが、ぶっ壊れてメルトスルーした原発が3基もすぐそこにあるのに、見たくないものは見ない…現実問題を見てないように感じた。

100ミリまでならとかの大丈夫という安心の中での「0.2μSv/h」は絶対に安全じゃない。

リスクはあるけど住み慣れた土地から離れたくないから気を付けて暮らしているという「0.2μSv/h」は安全だと思う

同じ「0.2μSv/h」でも絶対に違う。

ものの測り方を間違ってる… 絶対

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すぐそこに、あんな恐ろしい空間があるのに

何も感じないのだろうか…

きっと、見たくないんだろうな…

福島第一原発…

あそこには、とてつもない危険な触手を持つ「フクイチ」という恐ろしい魔物がいる…

高線量の「フクシマ」という土地ではなく空間がある

私はそう感じた…

ただただ…恐ろしかった

鹿児島から福島へ(中)へ続く)