「聴くメンタリー」を体験してきた


2月13日金曜日(!) 、新宿のCafe Live Wireで行われた 「ワカキコースケのレコード墓場~みんなで聴こう!昭和のドキュメンタリー~」というイベントに行ってまいりました。

主催者の若木康輔さんは、映画ライター、ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』の編集委員さんです。(http://webneo.org/
まったくの予備知識なしで出かけたので、イベントの紹介文から主旨をコピペします。

―廃盤アナログレコードの「その他」ジャンルからドキュメンタリーを掘り起こしてジワジワ話題のneoneo web連載コラム『DIG!聴くメンタリー』が初のイベント化です!
13日の金曜日に、昭和の歴史的瞬間の音源、あの偉人の声etc.がレコード墓場から甦る!―

メディアがアナログレコードですので、ドキュメンタリーを見るのではなく「聴くメンタリー」なわけですね。
どんなものが登場したかというと、
「小林旭と美空ひばりの挙式前対談」、「小津安二郎の肉声」、「横井庄一さん日本帰還ドキュメント」、「ジョニー・キャッシュの肉声」、「アポロ11号、月からのメッセージ」、「梵鐘」、「パトカーの音」と「ランボルギーニ・カウンタックの音」を比較する、「長島茂雄引退セレモニー」などなど

昭和どっぷり青春時代の私には、ほとんどリアルタイムでの記憶があり、アポロの月着陸や横井さんのインタビュー、ジョニー・キャッシュ(刑事コロンボに出ていた!)など、とても感懐があったのですが、いちばん面白かったのは若木さんのおしゃべり。

コンセプトが記録としてのアナログレコードを聴くというものですから、ジャンル制限なし、とんでもなくディープなところから拾うこともできましょう。が、当時の王道を行く大スターや歴史的なできごとが、時間がたち風化していくことに愛惜の念を感じるという若木さんがいいなあ、と勝手に思ったのでした。

全国32箇所のお寺にある梵鐘の音を録音したレコードがまたよかった。
若木さんがひとつひとつ鐘の音を「カゥズオウーン」とか「ンゴオォォーン」とか聞き分けて表記したコピー用紙が配られ、実際にみんなで聴きながら、えーそんなふうに聞こえない!とかいうやりとりも楽しく。
(【連載】ワカキコースケのDIG!聴くメンタリー 第7回『梵鐘』 (http://webneo.org/archives/27390/2

ゲストとして作家の岡映里さんと短篇映画研究家・映画祭コーディネーターの清水浩之さんがいらして、とめどなく湧きでる若木さんのおしゃべりに句読点を打ったり、さらに細かく補充されたりと、お役目を的確に果たしておられました。

岡映里さんが昨年、出版された「境界の町で」は、震災後の福島に通い続けて書かれた本ですが、凡百のフクシマ本とは一線を画しています。(http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=888)
この日、別段かまえてお話されてはいませんでしたが、はしばしに鋭い分析力と繊細さを感じました。

私はドキュメンタリー方面には疎くて、なるほどドキュメンタリーってオールジャンルなんだなということを今さらながら認識しました。何だか社会的なもんだとばかり自分にバイアスをかけていたんでしょうね。
サブカルもアングラもマイナーもメジャーも垣根をはずして見ると世界が拡がります。


カテゴリー: メモ   タグ: , , , ,   作成者: 伊藤 千惠   この投稿のパーマリンク
伊藤 千惠

伊藤 千惠 について

Ito Chie / 熊本生まれ。昭和音楽短期大学卒業後、インディーズバンド活動に入る。久保田安紀ユニット“”マリンコーニア”、吉田達也ユニット“高円寺百景”等に在籍。宮崎祐子氏にエリックホーキンス・ダンステクニックを学びパフォーマンスに出演。現在、派遣CADオペレーター兼主婦。幻想文学、民俗学、民俗藝能が好き。I was born in Kumamoto pre. and graduated from Showa music university. I have an indie band experience, belonging to groups, each of which was called, "Malinconia" organized by Aki Kubota, and "Koenji Hyakkei" by Yoshida Tatsuya etc. I have learned about a modern dance, which is called, "Erick Hawkins dance" from Yuko Miyazaki and performed. Nowadays, I work as a CAD user. I like, fantasy literature, folklore, and folk performing arts.