優しい手紙を飛ばそう。吉田邦吉


忘れかけていたことを思い出す。なんでも過激かどうかという基準に照らし合わせれば、意見を言うことだって波風は立つものだ。怒りや悲しみにくれ、焦っているときだって人は多々あり得る。

しかし表現の世界が過激で埋め尽くされては当事者の尊厳がないがしろにされてしまい本末転倒である。ライク数シェア数が数百数千であっても現実社会ではむしろ逆を促している「勘違い表現」のなんと多いことか。

当事者性の傲慢はいけないことだが、当事者性を踏みにじることもまた、いけないことだろうと思われる。そのようなことが見えてくる場合には、物書きたるもの率先して反動的な意見を言い、穏健中道を保たねばならない。

わたしは変わってなくても、世の中がすうっと両端に沿っていくとき、わたしは真ん中に取り残されるかもしれない。が、群れることを前提としたイデオロギー的な、両極端にこうあるべきという意見は歴史的にだいたい間違えてきた。

だから、それを指摘したことぐらいで孤立することなど決して恐れてはいけない。過激は過激である。何気ない暮らしの有難みを忘れてはいけない。それは他人にもある。そこを踏みにじった表現を是としてはいけない。

人様世間様に感謝して、できるだけ穏当にゆこう。平和を守るために激しく争ってはならない。本当の意味で人様がひとり、いつかまたひとりと、そっと耳を傾けてくれるような、優しい話をし続けたり、聞いたりすることが大切だ。


カテゴリー: メモ   作成者: 吉田 邦吉 パーマリンク
吉田 邦吉

吉田 邦吉 について

CHIEF EDITOR ▼Yoshida Kuniyoshi / 小さな雑誌『WELTGEIST FUKUSHIMA』の編集長をしている。1981年1月大熊町生まれ育つ。中大法学士。政府避難指示区域内農業関連公共事業者。大型特殊免許。宅地建物取引士。エッセイが致知出版にて大坪社長特別賞。日々4kg背負い150m低山を4往復でマラソン20kmを走っている。総計10,000km超。20語学を学んでいる。編著『フクシマ発』(現代書館)。文化庁支援事業LMN、福島県立博物館、横浜美術館ヨコハマトリエンナーレなどで講師。私設図書館「ふくしま本の森」にて活動。NHK BS1 スペシャル (+ world premium)「福島タイムラプス」(出演)が全日本テレビ番組製作社連盟ATP賞テレビグランプリ優秀賞、ニューヨークでも受賞。facebook / website / Amazon/ Twitter/ Instagram▼ Essayist. Public enterprise of agriculture at Okuma town in Fukushima, where has been legally off limit area since 2011. Private school. Nuclear evacuee. Independent publisher. Jurisprudence. Majored in law, Chuo Uni, related to the Middle Temple in London. A special essay prize on a first-class magazine 2015. Lectures and Talks at Fukushima prefectural Museum, Yokohama Municipalcity Museum of Art as Yokohama Toriennale 2017 with works by Olafur Eliasson etc. Like learning languages, Folklore, etc. So many Appearances of Newspapers, Radio, TV, Internet, and NHK BS1 SPECIAL and NHK world premium (Fukushima TImelapse, ATP award TV grand prix, outstanding performance award 2018 in Japan. Also, in New York it received an award). Marathon 20 km with 4kg and study 20 languages everyday. Live in Fukushima.