風評で人は傷つく。吉田邦吉

自分の大事なものに悪口や悪評を立てられると人は傷つく。すなわち福島が安全なのに汚染だ危険だと常日ごろ言われ続ける風評は実害になりえる。何年も議論して共通理解を積み上げたのにと。

そのこころが、悲しくなるからだ。

かつて私が引用した、「風評でなく実害」という言葉の意味は、「噂のせいではなく実際に放射性物質が拡散されたこと」が被害の根本的実態だと言っていた。事故なければ混乱もなく。

しかし、おおむね暮らしの線量に安全が確認されて相応の期間が経ったあとまで、福島すなわち危険かのように汚染を激しく言われ続けることは県内にいる県民にとって、なんともない平気なことか。

風評被害イコールどうでもいいことではない。風評被害イコール無視して良いことではない。風評被害イコール言論弾圧の言葉だけでもない。風評被害は生業の破壊にもなりえる。自分に来る酷い言葉で傷つかない?

風評被害イコール人が傷つく。実害可能性があるということなのである。今まで実害を心配してきてくれていた人々は必ず風評被害が実害になってしまうことも心配してくれているだろう。

その言葉の向こうでは傷ついている人々がいる。思いやりとは、それを減らそうと努力することであって、政治的な終局が過ぎても、実害vs風評で争い傷つけ合うことを是とするものではない。

他人につけた傷は自分に跳ね返ってもくる。どうしたらいいか考え続けてもらいたい。恨みを晴らすかのように県民を傷つけ続けることが、傷ついた人々を癒す行いなのかどうかを。

通巻16号 共同執筆号 2020年01月12日発売開始

20200112発売 WELTGEIST FUKUSHIMA 全体号(共同執筆号)通関16号

解説
 本号はなんといっても執筆者の人数が多く、発行までに2年も要した点で、編集長としては思い入れが深いものになった。2年間も休んで居れば存続があやぶまれても不思議でない。再びご注文くださった皆様にこころより御礼申し上げます。これからも続けていく所存です。

*執筆者*
中筋 純
古屋礼美
果南子
稲山聖修
高田 緑
津田枝里子
酒井政秋
柴田慶子
芸術先生

*編集部*
・編集者
伊藤千惠
・デザイナー
天井優志
・総務
吉田博子
・編集長、発行人
吉田邦吉

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