もうひとりの自分(精神疾患)と共に生きる ( 下 )

中巻から続き)

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4月29日…明日がカウンセリングと診察の日…かなりドキドキ。統合失調症と言われたらどうしようかねぇ…

私は、3ヵ月半という短い間だけど政治活動に関っていた。秘書の見習いって感じ…

この仕事をし始めたのが11月17日、12月2日が選挙…

介護とゴルフ練習場でしか働いたことがなかった上に、今まで電話かけぐらいしか経験のない私は、右も左もわからず…って感じ。

市民ボランティアがいっぱい集まってくれた。協力してくれた無所属の市議もいた。

いい出会いだった。候補者を当選させようとみんなで朝の9時から夜の10時まで、党の方々、バックアップしてくれるの方々、市民ボランティアの方々、皆で頑張った。

地図を作ったり、

ポスターを貼ったり剥したり、

辻立ちしたり、

候補者と一日中自転車で走り回ったり、

電話かけたり、

街宣車に乗ったり、

チラシ折ったり、

ハガキ出したり…盛りだくさん。

皆で頑張ったが…落選。

でも、いい選挙だった。何か見えた気がした。

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会議の席で私は、候補者に対し「弱い者の気持ちがわかってない、これは、なんの為の選挙なんだ」と大声をだしたこともあった。普通なら候補者は激怒するはず…

でも、候補者はいつも「ありがとう」って手を握ってくれた…

その後、後援会活動をしていたが…なんせ、学歴も経験もなく、その上、極度のあがり症…

ストレスの溜まりやすい気質…

パニック障害をおこして救急搬送…

鬱病再発の上、統合失調症の疑い、代議士にホントに申し訳ない。あんなに可愛がって認めてくれたのに…

情けない話、辞表は父親が持っていった。事務所の方々に会ってもない…

パニック障害がでるから仕方ないんだけどね…

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病気をクリアできたら、何するんだろう…

政治に関する事はもう、さすがにできないよね…

でも、未練はある…

こないだバスで隣りに座った見知らぬ83歳のお婆ちゃんと話しをした。

どんな介護サービスを受けているか。そのサービスに対しいくら払ってるのか。リホーム詐欺にあったりしてないか。年金生活はくるしくないか。いろいろ聞いた。

おばあちゃんは「じいちゃんがガンで死んでから淋しい」って言ってた。でもデイサービスとかあるからいいよ~って。スマホでいろいろ調べて私のできる範囲で伝えれる事は伝えた。

もう政治に関わる仕事を辞めたから…単なるお節介…

前までは、名刺を渡して「いつでも連絡ください」って言えたのにね。今はもう、そうは言えない…

やっぱり社会貢献活動が好きなんだろうなぁ…

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私は、病気をクリアしないと政治には関われない。たぶんもう疾患の関係上…ムリ

こういう精神疾患を持っていると、病院でも迷惑をかけてしまう…

だから、自宅での療養…

ほんとに、どうしようもない人間だと思う…

これから、さらなる精神疾患との戦いが始まる…

どういう診断がでるのか…

普通に戻れるんだろうか…

不安がいっぱい…

今後、自分が中学生と小学生の子供を抱えて、どう生活していくのか…

家族が病気の事を受け入れるのか…

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どうなるんだろうね…

克服できるって話しも聞いたし、希望は捨てないでおこう。

写真をいっぱい撮って

文才ないのに…ここに投稿して

最近、畑仕事したり自然とふれあったりして、この不安を地球が吸い取ってくれてるような気がする。

前を向いて行きていこうと思う

大事なのは「ケ・セラ・セラ」

はやく治して、社会復帰 & 甘っちょろいお節介な自分なりの社会貢献がしたいなぁ

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どこにでもある尊い出会い

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早朝、海にさんぽに行った。

コンビニに寄ってコーヒーを買った。車にあったタバコを2本みつけた。

倒れてから禁煙してたから捨てようかと思ったけど…これで最後と思ってコンビニの外の喫煙所で吸おうとした。

そしたらライターがないのに気付いた。

隣りにいた若い男性がこれ使ってくださいってライターを貸してくれた。

「今から仕事ですか?」と訪ねたら、「今、終わったところです」という事だった。

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いろいろ話した。とても好感の持てる好青年

対人関係がうまくいかず、高校を中退。夜にバイトをして生活しているらしい。
「今、やりたい事をみつけてるところです」って笑顔で話をしてくれた。

私も自分のことを話した。社交不安障害のこと、政治に関することや社会問題のこと…

一所懸命に耳を傾けてくれた。

コンビニの喫煙所…こういう所にもいい出会いがあるものなんだね。

彼は、ライターを私にくれた。

タバコはもう吸わないけど

このライターは大事にしたいと思う。

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もうひとりの自分(精神疾患)と共に生きる ( 中 )

上巻から続き)

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4月26日、診察日は30日…

ちょっと..ドキドキするね…

カウンセリングでどう話すのだろうね…

病名はなんになるかなぁ…

双極性障害(躁うつ病)かなぁ…

統合失調症かなぁ… いろいろ考えちゃうね。 やっぱり、家族になんて話そう…

就職ってできるのかなぁ…

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仕事もせずに、ストレスのない状態なら普通に暮らせるのにね…

極度のストレス状態になると、 スイッチが入ってしまう…

もうひとり自分が目を覚ます。もの凄い集中力をだすと… また、違う自分が目を覚ます。

極度の疲労感の時… 見えない誰かに操られる…

今、病気の事は、家族にだまって 単なるストレスからきた鬱としか言っていない…

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4月30日にカウンセリング、検査、診察を受けたらどうなるだう。

薬がかわるのかな…

治るのかな…

人ごみに行けるようになるのかな…

あまり関わりのない人とは、普通に話せるけど…関わりをもった人とは話せない。

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誰とでも普通に話せるようになるのかな…

まぁ、4月30日までは、とにかく好きな事しよう。 写真をいっぱい撮ろう。

「まぁ、大丈夫だからまかせろ」って言ってくれる声も聴こえる…

やっぱり、立派な統合失調症だ(笑)

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下巻に続く)

震災後・原発事故後の私の原点~陽だまりのベンチにて~ 酒井 政秋

最近、以前お話をさせて頂いた村民の声を思い出す。

ひとつひとつが大切な声であった。

その中で、私自身の心の分岐点になった方の声を今回、自分が感じたこととその方のご様子から体感したことを原点に立ち返り書いてみた。

あれは2012年の4月か5月だっただろうか。

恐る恐る私はある仮設住宅を訪ねた。なぜ、恐る恐るかというと、まだまだ村民同士が本音で言い合える状況ではなかったのと、何より自分の心がようやく生命力を取り戻したときでもあったからだ。

私の目の前に、一人の老婆が陽だまりのベンチにぽつんと、どこか寂しげに腰かけていた。

わたしはその老婆の隣に座った。

その老婆の手は、ごつごつとしたしわくちゃな手だった。何十年も苦楽を刻んできた勲章のようなその手は、飯舘の大地をも想像させられる。
その手を手もみしながらもじもじと不安げに遠くを見つめる瞳に、何が見えているのだろうか。
絶望なのか。土地を失ったことによる喪失なのか。自分自身の生きがいを奪われた憎しみなのか。
想像をも超える哀しさだろう。哀しさだけでは表現すら軽く、悲憤慷慨する感情だろう。
隣近所も引き裂かれ、老婆は見知らぬこの土地に避難させられた。
八十過ぎの老婆が見知らぬ土地へと移り住み、ましてや応急仮設住宅でのわずか4.5畳ほどのあまりに狭い部屋へ押し込まれるというのはどんな心境なのだろうか。
飯舘村にいた時は、息子夫婦、孫と暮らしていたにぎやかな家族だったという。
茶の間も十二畳でそれぞれの部屋があり、畑や田んぼもあり、広大な敷地で飯舘村の風を感じながら穏やかに暮らしていた。
今はこの陽だまりのベンチにどこか遠くを見つめながら腰かけている。

老婆はポツリポツリと私の呼びかけに答えるだけだった。

「体調お変わりありませんか?」と尋ねると老婆はこう答えた。

「こわい。」

【こわい】とは福島の方言で『疲れる』という意味だ。

わたしは「何がこわい?」と尋ねた。

「全部だ・・・。」

この全部という言葉に私は想像をした。

言葉にするだけでも疲れる感情は、心を閉ざしているほうが楽だったりもする。
簡単に言葉にしてしまうと相手を傷つけてしまうのではないか。いつもどこかビクビクしているのだろう。
そうして仮設住宅での友達作りにさえも疲れ果て、避難での環境変化の疲れ・曖昧な喪失感、望郷の想い、複雑にもつれてしまったその心とからだは、絶望や怒りを超えた感情しかないのだなと思った。
その身体の端々にそう感じたのだった。

そこで、わたしは「大変だったね。みんなこんな状況になるなんて誰一人として思わなかったと思うよ。無理しないで生きようね。」
それが精いっぱいの老婆に対しての言葉だった。
わたしは、老婆の気持ちに寄り添うように隣に座った。

すると老婆はしばらくして、心に溜まってあるものを自ら話し始めた。

「(仮設住宅の)家の中はなぁ~隣のテレビの音も会話も丸聴こえなんだ~。
んだがら、段々と爺様との会話も段々と減ってきて、ただ、ボーっと1日を過ごすことが多くなってきてて・・・。
んだがら、ほんでは駄目だど思って外さ、出てくんだげんちょも、(飯舘村に)帰りっちぇーって言うとなんだがわがんねんだげんちょも怒られんだ。
だがら、こうしてここで日向ぼっこしているしかねぇ~んだ。
こんな…わげのわがんないどころさ来て、狭いどころに押し込まれで、帰りたいって言うだけで怒られる。なんなんだべな。
原発事故さえなかったらこんな思いはしなくたっていがったのに。ごせやげっとなー。(頭にくるよな。)
まったくこんな年になってこんな思いすっとは思わねがった。早く(飯舘村に)帰りっちぇ~。
あんたはわがい(若い)から帰んねほうがいいど~放射能って言うのは危険なものなんだがら。おらみだいな年の人はいいんだ。すぐには影響ないがら~。
はぁ~あ、久々に話出来てすっきりした~。ありがどない。」

その老婆は、よっこいしょと掛け声をかけて押し車に手を当てながらお辞儀をして、自分の部屋へと戻っていった。
老婆の後姿は少しさびしげに映った。

プライバシーも守られないプレハブ型仮設住宅

プライバシーも守られないプレハブ型仮設住宅

その老婆との出会いはわたしにとって貴重な出会いとなった。

その後の私の原動力となった人物であった。
その後、この老婆は体調を崩し救急車で運ばれ、しばらく経ってから入院先の病院で亡くなったと管理人から聞いた。
原発事故がなければ心穏やかに飯舘村の土地で命を全うできたはずだった。
最期の時が住みなれない土地で、ましてや仮設住宅で知り合いも少なく、孤独な息のつまるような生活など想像だにしなかっただろう。
飯舘村の地で家族に見守られながら、最期の時を安らかな気持ちで過ごしていたと思うと、せつなさがこみ上げる。

陽だまりは、老婆にとってはひと時の癒しを求めた心の温もりだったのかもしれない。

飯舘村の景色や家のこと、孫との暮らしなどを想いを馳せながらそこに腰かけていたのだろう。これはたった一人の村民の事かもしれない。
だけど、約6200人いる村民のひとりひとりが、それぞれの不安や葛藤や思いの中、今暮らしていたり、帰ること、または日常生活が取り戻すことが出来ないままに亡くなっていった人々がいるということ。

長期化する避難によって様々な現状だが、国や政府には、ただ長期化という時間軸の中で避難解除を考えるのではなく、どんなに小さな声でも大きな声でも普通の声でも無関心な声でも、じっくりと行政側がひざを突き合わせて共に考え、これからどうするのか6200人いる村民ひとりひとりと丁寧に話をし、慎重にこれからを同じ目線で考えなければ、「未来」という形はどんな形にでも変わってしまう。

これも綺麗ごととして潰されていく声なのかもしれないけれど、今までのようなことをしていても原発災害の問題は解決しない。
新しく、そして丁寧なやり方をしないとダメだと私は考える。

陽だまりのベンチ

陽だまりのベンチ

WELTGEIST FUKUAHIMA 2015年春号(創刊号)

「創刊号を置いて頂けている場所」

1、西会津町、雑穀食堂ごっつぉ蔵
2、南相馬市、みんなのキッチン
3、二本松市、農家民宿ゆんた
4、プーの森

※300部を販売いたしましたが増刷分はまだ90冊ぐらいあります。

各執筆者が手売りで持っている場合が多々ありますので
執筆者にお求めください。

それもない場合には国立国会図書館にあります。
会津若松市図書館にも納本しています。

遠隔地の図書館の場合には
あらかじめこの2カ所の図書館に問い合わせください。

welt201504

創刊号 第一巻  2015年04月30日発売予定 定価550円 ISSN 2189-4639

編集長:吉田邦吉 編集者:伊藤千惠

執筆者: 天井優志 / 高田 緑 / 柴田慶子 / 吉田博子 / 中岡ありさ / 武樋孝幸 / 酒井政秋 / 星野紀子 / 竹内容堂 / 物江 潤 / 吉田葉月 / 寺田みゆき / カトーコーキ /

表紙・裏表紙のデザイン: 天井優志

・注文方法
金額を振込した後、「お手紙を送る」より以下を送ってください。

1、住所 2、氏名 3、冊数

・送料(ゆうメール [旧冊子小包] )

2冊まで180円、4冊まで215円、
8冊まで300円、16冊まで350円。

※送料を定価×冊数に追加して振込した後に連絡ください。

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店名 八二八(ハチニハチ)
店番 828
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口座番号2750001

※もし上のリンク「お手紙を送る」から連絡できない場合は下記にお願いします。
※わたし吉田のフェイスブックへのご連絡でもありがとうございます。

エキサイトメールヴェルト茶会用

※内容は、ウェブマガジンと同じものもありますし、書き下ろし冊子オリジナルのものもあります。増刷は費用の関係上なかなか行えませんので、限定販売が基本です。絶版状態の時に読みたい場合には国立国会図書館に納本しているのでそこで見ることができます。